あん摩マッサージ指圧師の現状
あん摩マッサージ指圧師の現状は、1947年に成立した「あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律」が、1992年大幅改正され、都道府県知事免許から国家資格になった。最近はあん摩マッサージ指圧師と同様に手技を使う鍼灸師や柔道整復師の急増、また民間療法の整体師やカイロプラクティック師と混同されるなど、あん摩マッサージ指圧師を取り巻く環境は変化している。
就業者・施術所の推移
厚生労働省の公表資料「2006年 保健・衛生行政業務報告」によると、就業あん摩マッサージ指圧師数、およびあん摩、マッサージ、指圧を行う施術所数の年次推移は以下の通り。
【就業あん摩マッサージ指圧師数の年次推移】(各年末現在)
1996年:98,070人
↓
1998年:94,655人
↓
2000年:96,788人
↓
2002年:97,313人
↓
2004年:98,148人
↓
2006年:101,039人(対2004年増減率:2.9%)
【あん摩マッサージ施術所数の年次推移】(各年末現在)
1996年:21,199カ所
↓
1998年:20,424カ所
↓
2000年:21,272カ所
↓
2002年:20,772カ所
↓
2004年:20,532カ所
↓
2006年:21,822カ所(対2004年増減率:6.3%)
(出典:厚生労働省「2006年 保健・衛生行政業務報告」より)
伸びる療養費
厚生労働省の公表資料によると、あん摩マッサージの療養費取り扱いは、毎年伸長しており、1997年度に71億円だったものが、2006年度には288億円と、約4倍となった(推計値)。
【療養費取り扱いの推移】(※は、料金改定年度)
1997年度 : 71億円<対前年度伸び率:26.8%>
↓
2000年度※:103億円<対前年度伸び率:12.0%>・・・100億円を突破
↓
2002年度※:169億円<対前年度伸び率:35.2%>
↓
2004年度※:212億円<対前年度伸び率:11.0%>・・・200億円を突破
↓
2006年度※:288億円<対前年度伸び率:17.1%>・・・300億円に迫る
あん摩マッサージ指圧師と整体師
あん摩マッサージ指圧師は厚生労働省指定または文部科学省指定の養成施設で3年以上学んだ上、国家試験に合格した者しか名乗れない業務独占資格。患者は条件が整えば、健康保険や労災保険でかかることも可能。患者から整体師やカイロプラクティック師と混同されるケースもあるが、整体師等は民間資格。各整体団体の養成講座を受講して修了証・認定証などをもらうか、整体師の元で修行したのち、整体師と名乗ることもできなくはない。
横ばい続く有資格者
あん摩マッサージ指圧師の有資格者は、例年ほぼ同じ。これは「あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律」の第19条で、『視覚障害者の生計維持を守る必要があれば、視覚障害者以外の者を対象にした養成施設の新設や定員増加を承認しないことができる(要約)』としているためだ。